AIMOV(エアモブ)編集部です。近年、スマートフォンやPCで手軽に高品質な動画編集ができるアプリとして「CapCut」が注目を集めています。しかし、その多機能さゆえに「パソコン版の使い方は?」「ウェブ版もあるの?」「危険性はないの?」「商用利用は可能?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、CapCutの基本的な使い方から、パソコン版とウェブ版の詳細、気になる危険性や商用利用の可否、音楽の入れ方、動画の作り方、保存方法、日本語対応状況まで、CapCutに関するあらゆる情報を網羅的に解説します。初心者の方でも安心してCapCutを使いこなせるようになるための完全ガイドです。
この記事のサマリー
- CapCutの基本的な機能、パソコン版・ウェブ版・スマホアプリ版の違いを解説します。
- 動画の作り方、音楽の入れ方、保存方法など、具体的な操作手順を説明します。
- CapCutの危険性に関する情報や、商用利用の可否について詳しく解説します。
CapCutとは?無料で使える高機能動画編集ツール

CapCutは、ByteDance社(TikTokの運営会社)が提供する無料の動画編集アプリ・ソフトウェアです。元々はモバイルアプリとして人気を博しましたが、現在ではパソコン版(Windows/Mac対応)とウェブ版も提供されており、利用シーンが大きく広がりました。直感的なインターフェースと豊富な機能が特徴で、初心者からプロまで幅広いユーザーに支持されています。
基本的なカット編集、テキスト挿入、BGM追加はもちろん、エフェクト、フィルター、トランジション、自動キャプション生成、背景削除など、高度な機能も無料で利用できる点が大きな魅力です。他の無料で使える動画編集ソフト・アプリと比較しても、その機能の豊富さは際立っています。
CapCutの主な特徴
CapCutが多くのユーザーに選ばれる理由は、その多機能性と使いやすさにあります。特に以下の点が特徴として挙げられます。
- 完全無料: 基本的な機能から高度な機能まで、ほとんどの機能を無料で利用できます(一部、有料のCapCut Pro機能あり)。
- 豊富な編集機能: カット、トリミング、速度調整、テキスト、ステッカー、フィルター、エフェクト、BGM・効果音追加、自動キャプション、背景削除、手ぶれ補正など、動画編集に必要な機能が網羅されています。
- テンプレート機能: おしゃれな動画テンプレートが多数用意されており、写真や動画を差し替えるだけで簡単にクオリティの高い動画を作成できます。
- マルチプラットフォーム対応: スマートフォン(iOS/Android)、パソコン(Windows/Mac)、ウェブブラウザで利用可能です。プロジェクトはクラウド経由で同期できます(一部制限あり)。
- TikTok連携: TikTokとの連携がスムーズで、編集した動画を簡単にTikTokに投稿できます。
対応プラットフォーム:スマホ・PC・ウェブ
CapCutは、利用するデバイスに合わせて最適なプラットフォームを選べます。
- スマートフォンアプリ版 (iOS/Android): 最も手軽に利用でき、外出先での編集にも便利です。基本的な機能は網羅されています。
- パソコン版 (Windows/Mac): より大きな画面で、マウスやキーボードを使った精密な編集が可能です。高度な機能や、より複雑な編集作業に向いています。CapCut パソコン版は公式サイトからダウンロードできます。
- ウェブ版: ソフトウェアをインストールする必要がなく、インターネット環境があればどこでも利用できます。基本的な編集機能は備わっていますが、アプリ版やパソコン版に比べると一部機能が制限される場合があります。CapCut ウェブ版はブラウザでアクセスするだけで利用開始できます。
どのプラットフォームを選ぶかは、編集スタイルや利用環境によって異なります。簡単な編集ならスマホアプリ版、本格的な編集ならパソコン版、手軽さを重視するならウェブ版といった使い分けが可能です。動画編集の始め方については、「【2025年最新】動画編集の始め方完全ガイド!無料ソフト/アプリからAI活用までPC・スマホ別に解説」の記事も参考にしてください。
CapCutの基本的な使い方:動画作成から保存まで

ここでは、CapCutの基本的な動画作り方と音楽入れ方、そして保存方法について解説します。インターフェースはプラットフォームによって多少異なりますが、基本的な流れは共通しています。
プロジェクト作成と素材の読み込み
まず、CapCutを起動し、「新しいプロジェクト」を作成します。次に、編集したい動画ファイルや写真ファイルをインポート(読み込み)します。スマートフォンならカメラロールから、パソコンならフォルダから素材を選択します。複数のファイルを読み込むことも可能です。
動画のカット編集と並び替え
読み込んだ動画クリップは、タイムライン上にドラッグ&ドロップで配置されます。不要な部分をカット(分割して削除)したり、クリップの順番を入れ替えたりして、動画の基本的な構成を作ります。タイムライン上でクリップを選択し、再生ヘッド(白い縦線)をカットしたい位置に合わせて「分割」ボタンをタップまたはクリックします。不要になった部分は選択して削除します。
テキスト、エフェクト、フィルターの追加
動画にタイトルや説明文を入れたい場合は、「テキスト」機能を使います。様々なフォントやアニメーション効果を選ぶことができます。また、「エフェクト」や「フィルター」機能を使えば、動画の雰囲気をガラッと変えることができます。CapCutにはトレンドのエフェクトやおしゃれなフィルターが豊富に用意されています。
音楽・BGMの入れ方
CapCut 音楽入れ方は非常に簡単です。編集画面の下部メニュー(または上部メニュー)にある「オーディオ」や「音楽」といった項目を選択します。CapCutが提供する著作権フリーの楽曲ライブラリから選ぶか、自分のデバイスに保存されている音楽ファイルを使用することができます。TikTokと連携しているため、TikTokで人気の楽曲も簡単に追加できます。追加した音楽は、動画の長さに合わせてトリミングしたり、音量を調整したりすることが可能です。重要な点として、CapCut内の楽曲ライブラリの音楽を商用利用する場合は注意が必要です(後述)。
動画の保存(エクスポート)方法
編集が完了したら、動画をファイルとして書き出します。これをエクスポートと呼びます。画面右上にある「エクスポート」ボタン(上矢印のアイコンなど)をタップまたはクリックします。解像度(720p, 1080p, 4Kなど)、フレームレート(30fps, 60fpsなど)を選択し、再度「エクスポート」を実行します。エクスポートが完了すると、動画ファイルがデバイスの指定した場所(通常はカメラロールやダウンロードフォルダ)に保存されます。これがCapCut 保存方法の基本的な流れです。
CapCut パソコン版とウェブ版:それぞれの特徴と選び方

CapCutはモバイルアプリだけでなく、CapCut パソコン版とCapCut ウェブ版も提供されており、より本格的な動画編集や、デバイスを選ばない柔軟な作業が可能になっています。それぞれの特徴を理解し、自分に合ったものを選びましょう。
CapCut パソコン版 (Windows/Mac)
CapCut パソコン版は、より高度で複雑な編集作業を行いたいユーザーにおすすめです。公式サイトから無料でダウンロード・インストールできます。
- メリット:
- 大きな画面で作業しやすく、タイムラインの操作や細かい調整がしやすい。
- マウスとキーボードショートカットを活用でき、作業効率が向上する。
- スマホアプリ版やウェブ版よりも多くの機能(特に高度なエフェクトや調整項目)を利用できる場合がある。
- PCの処理能力を活かせるため、長尺動画や高解像度動画の編集も比較的スムーズ。
- デメリット:
- ソフトウェアのインストールが必要。
- PCのスペックによっては動作が重くなる可能性がある。
YouTube向けの動画編集など、本格的な作業にはパソコン版が最適です。YouTube動画編集ソフト選びガイドも参考に、他のソフトと比較検討するのも良いでしょう。
CapCut ウェブ版
CapCut ウェブ版は、ソフトウェアのインストール不要で、Webブラウザ上で手軽に動画編集を行えるサービスです。Googleアカウントなどでログインして利用を開始できます。
- メリット:
- インストール不要で、インターネット環境があればどのPCからでもアクセス可能。
- OS(Windows/Mac/Linuxなど)を問わず利用できる。
- 基本的な編集機能は揃っており、簡単な動画編集なら十分対応可能。
- クラウドストレージ(無料容量あり)にプロジェクトを保存でき、他のデバイスとの連携も可能(制限あり)。
- デメリット:
- パソコン版やスマホアプリ版と比較して、利用できる機能が一部制限される場合がある(特に高度な機能やエフェクト)。
- インターネット接続が必須であり、回線速度によっては動作が不安定になる可能性がある。
- ブラウザの性能やPCスペックの影響を受ける。
出先のPCで急に編集が必要になった場合や、ソフトウェアのインストールが許可されていない環境での利用、簡単な編集作業に向いています。
どちらを選ぶべきか?
どちらを選ぶかは、あなたの編集スタイルや目的によって決まります。
- 本格的な編集、高画質・長尺動画の編集、作業効率を重視するなら → パソコン版
- 手軽さ、インストール不要、簡単な編集、場所を選ばない作業を重視するなら → ウェブ版
- 外出先での編集、SNS投稿用の短い動画編集がメインなら → スマホアプリ版
もちろん、これらを組み合わせて利用することも可能です。例えば、外出先でスマホアプリ版で撮影・簡単な編集を行い、自宅のPCでパソコン版を使って仕上げる、といった使い方もできます。
CapCutの注意点:危険性、商用利用、日本語対応

CapCutは非常に便利なツールですが、利用にあたってはいくつか注意すべき点があります。特にCapCut 危険性、CapCut 商用利用、CapCut 日本語対応については、多くのユーザーが関心を持つポイントです。
CapCutの危険性について
「CapCut 危険性」と検索すると、情報漏洩やセキュリティに関する懸念の声が見られます。これは、運営会社がTikTokと同じByteDance社であることや、アプリがアクセス許可を求める情報(カメラ、マイク、ストレージなど)が多いことに起因する部分があります。
- 個人情報の取り扱い: CapCutのプライバシーポリシーには、収集する情報とその利用目的が記載されています。利用前に内容を確認し、どのような情報が収集・利用される可能性があるかを理解しておくことが重要です。特に、氏名、メールアドレス、SNSアカウント情報などを連携する場合は注意が必要です。
- アクセス許可: アプリが必要とするアクセス許可は、機能を提供するために必要なものですが、不要だと感じるアクセス許可は設定でオフにすることを検討しましょう。
- セキュリティ: これまでにCapCutが原因で大規模な情報漏洩が発生したという公式な報告は確認されていません(2024年現在)。しかし、どのようなアプリにもリスクは存在するため、OSやアプリを常に最新の状態に保つ、信頼できないネットワーク(公共Wi-Fiなど)での利用を避けるなどの基本的なセキュリティ対策は行うべきです。
結論として、現時点でCapCutが他の一般的な動画編集アプリと比較して著しく危険性が高いという明確な証拠はありません。しかし、プライバシーポリシーを確認し、アクセス許可を適切に管理するなど、利用者自身が意識して利用することが大切です。
CapCutの商用利用について
CapCut 商用利用の可否は、多くのクリエイターや企業担当者が気にする点です。CapCutで編集・作成した動画を、収益化されたYouTubeチャンネル、企業のプロモーション、商品紹介動画などに利用できるか、という問題です。
- CapCutで作成した動画自体の商用利用: CapCutの利用規約(Terms of Service)を確認すると、一般的にユーザーがCapCutの機能(編集ツール、フィルター、エフェクトなど)を使用して作成したコンテンツの権利はユーザーに帰属すると解釈できます。そのため、自分で撮影した素材などをCapCutで編集して作成した動画は、原則として商用利用可能と考えられます。
- CapCut内の素材(音楽、ステッカー、テンプレートなど)の商用利用: ここが最も注意が必要な点です。CapCutアプリ内で提供されている音楽、効果音、ステッカー、テンプレートなどの素材には、それぞれライセンス条件が設定されています。特に音楽ライブラリの楽曲は、商用利用が許可されていないものが多く含まれています。 商用目的で動画を作成する場合は、CapCut内の素材(特に音楽)を使用せず、別途商用利用が明確に許可された素材(著作権フリーの音楽サイトで購入したものなど)を使用するか、CapCut Pro(有料版)で提供される商用利用可能なライブラリを利用することを強く推奨します。
- CapCut Proの商用ライセンス: CapCut Pro(有料プラン)では、商用利用が可能な音楽や素材のライブラリが提供されている場合があります。商用利用を頻繁に行う場合は、CapCut Proへの加入を検討するのも一つの方法です。ただし、Proプランのライセンス範囲も必ず利用規約で確認してください。
結論として、CapCutで作成した動画の商用利用は可能ですが、アプリ内の音楽や素材の利用には厳しい制限があると理解しておく必要があります。安全に商用利用するためには、権利関係がクリアな自前の素材や、商用利用が許可された外部の素材を利用するのが最も確実です。企業の動画制作については、「企業動画制作の料金相場を徹底解説!長さ・種類別の費用と依頼のポイント」もご参照ください。
CapCutの日本語対応
CapCut 日本語対応については、現在、アプリ版(iOS/Android)、パソコン版(Windows/Mac)、ウェブ版のいずれもインターフェースが完全に日本語に対応しています。メニュー表示や各種機能の説明なども日本語で表示されるため、英語が苦手な方でも安心して利用できます。自動キャプション生成機能も日本語に対応しており、動画内の音声を認識して自動で日本語の字幕を作成してくれます。精度も比較的高く、非常に便利な機能です。そのため、言語の壁を感じることなく、直感的に操作を進めることができるでしょう。
まとめ:CapCutを使いこなして動画編集をもっと楽しく!

この記事では、人気の動画編集ツールCapCutについて、基本的な使い方からパソコン版・ウェブ版の詳細、気になる危険性や商用利用の可否、音楽入れ方、動画作り方、保存方法、日本語対応状況まで、幅広く解説しました。
CapCutは無料で使えるにも関わらず、非常に高機能で、初心者から経験者まで満足できる動画編集ツールです。スマホアプリ版、パソコン版、ウェブ版と、利用シーンに合わせてプラットフォームを選べるのも大きな利点です。特にパソコン版は、より本格的な編集作業に適しています。
一方で、危険性についてはプライバシーポリシーの確認と適切なアクセス許可管理、商用利用についてはアプリ内素材(特に音楽)のライセンスに注意が必要です。これらの注意点を理解した上で利用すれば、CapCutはあなたの動画制作の強力な味方となるでしょう。
CapCutには、この記事で紹介した以外にも、キーフレームアニメーション、クロマキー合成、AIを活用した機能(AI動画編集関連)など、さらに多くの高度な機能が搭載されています。ぜひ実際にCapCutを触ってみて、その多機能性と使いやすさを体験してください。YouTubeショート動画の作成にもCapCutは便利です(参考: YouTubeショート動画の作り方)。
CapCutを使いこなして、あなたのアイデアを魅力的な動画にしてみませんか?
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