AIMOV(エアモブ)編集部です。近年、YouTubeやVlogの人気に伴い、一眼レフカメラで動画を撮影する人が増えています。スマートフォンのカメラも高性能化していますが、一眼レフならではの美しいボケ感や高画質な映像表現は、多くのクリエイターを魅了しています。
しかし、「設定が難しそう」「どんな機材が必要なの?」といった疑問を持つ初心者の方も多いのではないでしょうか。この記事では、一眼レフでの動画撮影の基本設定から、シーン別の撮り方のコツ、必要な機材、おすすめのカメラまで、初心者の方にも分かりやすく徹底解説します。
この記事のサマリー
- 一眼レフ動画の魅力である高画質・ボケ感・レンズ交換のメリットを解説。
- 初心者向けに動画撮影の基本設定(F値、SS、ISO感度、WB、AF/MF)を分かりやすく説明。
- 運動会などのシーン別撮影のコツや、必要な機材(カメラ、レンズ、三脚、マイク等)を紹介。
一眼レフで動画を撮る魅力とは?

なぜ多くの人が、スマートフォンではなく一眼レフカメラで動画を撮影するのでしょうか?そこには、一眼レフならではの魅力があります。ここでは、主なメリットを3つご紹介します。
高画質でボケ感を活かした映像表現
一眼レフカメラの最大の魅力は、センサーサイズの大きさにあります。センサーサイズが大きいほど、多くの光を取り込むことができ、高画質でノイズの少ない映像を撮影できます。特に、背景を美しくぼかした「ボケ感」のある映像は、一眼レフならではの表現力です。被写体を際立たせ、映画のような印象的な映像を作り出すことができます。
レンズ交換による多彩な表現力
一眼レフカメラは、撮影シーンや表現したいイメージに合わせてレンズを交換できるのが大きなメリットです。広角レンズを使えば風景をダイナミックに、望遠レンズを使えば遠くの被写体を大きく捉えることができます。また、明るい単焦点レンズを使えば、より美しいボケ感を表現できます。レンズを変えるだけで、映像の雰囲気をガラリと変えられるのは、一眼レフならではの楽しみ方と言えるでしょう。
暗い場所でもノイズの少ない撮影が可能
大きなセンサーサイズは、暗い場所での撮影にも有利です。少ない光でも効率的に捉えることができるため、スマートフォンなどではノイズが目立ってしまうような薄暗いシーンでも、比較的クリアな映像を撮影できます。夜景や室内での撮影など、光量が限られた状況でも美しい映像を残せるのは、一眼レフの強みです。
一眼レフ動画撮影の基本設定

一眼レフで綺麗な動画を撮るためには、いくつかの基本設定を理解しておく必要があります。ここでは、特に重要な設定項目について解説します。「一眼レフ 動画 設定」でお悩みの方は、まずここを押さえましょう。
フレームレートとシャッタースピードの関係
フレームレート(fps)は、1秒間に何枚の静止画で動画を構成するかを示す値です。一般的なテレビ放送は30fps、映画は24fpsが主流です。滑らかな映像にしたい場合は60fpsなども選択肢になります。シャッタースピードは、フレームレートの2倍の分母が目安とされています。例えば、30fpsで撮影する場合、シャッタースピードは1/60秒に設定すると、自然な動きの映像になります。シャッタースピードが速すぎると動きがカクカクし、遅すぎるとブレて見えるため、適切な設定が重要です。
絞り(F値)でボケ感をコントロール
絞り(F値)は、レンズから取り込む光の量を調整する機能です。F値を小さくする(絞りを開く)と、背景がよくボケた映像になります。逆にF値を大きくする(絞りを絞る)と、手前から奥までピントが合った映像になります。ボケ感を活かしたい場合はF値を小さく、風景全体をシャープに写したい場合はF値を大きく設定しましょう。ただし、F値を小さくしすぎるとピントが合う範囲が狭くなるため注意が必要です。
ISO感度で明るさを調整
ISO感度は、センサーが光を感じる度合いを示す値です。ISO感度を上げると、暗い場所でも明るく撮影できますが、上げすぎるとノイズが発生し、「一眼レフ 動画 画質 悪い」と感じる原因になります。まずはISO感度を低めに設定し、必要に応じて少しずつ上げていくのが基本です。最近のカメラは高感度性能が向上していますが、できるだけ低いISO感度で撮影する方が、綺麗な映像になります。
ホワイトバランスで自然な色合いに
ホワイトバランス(WB)は、様々な光源の下で「白」を正しく白く写すための設定です。オート(AWB)でも多くの場合問題ありませんが、太陽光、曇り、蛍光灯、電球など、光源に合わせて設定することで、より自然な色合いの映像になります。特に、複数の光源が混在する場所では、マニュアルで設定するか、グレーカードを使ってカスタムホワイトバランスを設定すると、正確な色再現が可能になります。
ピント合わせ(AF/MF)の使い分け
ピント合わせには、オートフォーカス(AF)とマニュアルフォーカス(MF)があります。AFはカメラが自動でピントを合わせてくれる便利な機能ですが、「一眼レフ 動画 ピントが合わない」と感じることもあります。特に、動きの速い被写体や、コントラストの低いシーンでは迷いやすいです。そのような場合は、MFで自分でピントを合わせる方が確実です。被写体や撮影状況に応じてAFとMFを使い分けることが、ピントの合った映像を撮るコツです。キヤノンの一眼レフなどは、デュアルピクセルCMOS AFなど、動画撮影時のAF性能が高いモデルも多くあります。
【シーン別】一眼レフ動画の撮り方のコツ

基本設定を理解したら、次は具体的なシーンでの撮り方のコツを掴みましょう。ここでは、よくある撮影シーンを例に解説します。
運動会:動きを捉える設定と撮り方
「一眼レフ 動画 運動会」の撮影では、動き回る子供を追いかける必要があります。AFは、被写体を追従するコンティニュアスAF(AF-CやサーボAF)に設定しましょう。シャッタースピードは、動きのブレを抑えるために1/125秒以上に設定するのがおすすめです。フレームレートは60fpsに設定すると、後でスローモーション編集なども可能です。望遠レンズがあると、遠くからでも子供の表情を捉えやすくなります。手ブレを防ぐために、一脚や三脚を使用するのも有効です。
日常Vlog:自然な雰囲気を出す撮り方
日常の何気ない瞬間を記録するVlogでは、自然な雰囲気を出すことが大切です。広角レンズを使うと、背景を取り込みつつ、自分自身も一緒に写しやすくなります。手持ち撮影が多くなるため、手ブレ補正機能付きのレンズやカメラを選ぶと良いでしょう。F値は少し絞り気味(F4〜F5.6程度)に設定すると、背景の情報も適度に伝わり、状況が分かりやすい映像になります。音声も重要なので、外部マイクの使用を検討しましょう。
インタビュー:クリアな音声と安定した映像
インタビュー動画では、話者の表情と声が重要になります。カメラは三脚に固定し、安定した映像を心がけましょう。画角は、バストアップ(胸から上)が基本です。F値は少し開け気味(F2.8〜F4程度)にして、背景を適度にぼかすと、話者に視線が集まりやすくなります。最も重要なのは音声です。カメラの内蔵マイクではなく、ピンマイクやショットガンマイクなどの外部マイクを使用し、クリアな音声を録音しましょう。
一眼レフ動画撮影に必要な機材

快適な動画撮影のためには、カメラ本体以外にもいくつか揃えておきたい機材があります。「一眼レフ 動画撮影 機材」について、基本的なものを紹介します。
カメラ本体とレンズ選びのポイント
動画撮影に適したカメラを選ぶ際は、AF性能、手ブレ補正機能、高感度性能、連続撮影時間などをチェックしましょう。特に「一眼レフ 動画 30分以上」撮影したい場合は、熱停止しにくいモデルや、バッテリーの持ちが良いモデルを選ぶ必要があります。レンズは、撮影したいものに合わせて選びます。まずは標準ズームレンズから始め、必要に応じて広角レンズ、望遠レンズ、単焦点レンズなどを買い足していくのがおすすめです。初心者必見!動画撮影におすすめのカメラ選び完全ガイド【2025年最新版】安い・小型・YouTube向けまで徹底比較も参考にしてみてください。
安定した映像のための三脚・ジンバル
手持ち撮影は手軽ですが、どうしても手ブレが発生しやすくなります。特に望遠レンズ使用時や、固定したアングルで撮影したい場合は、三脚が必須です。滑らかなカメラワークをしたい場合は、ジンバル(スタビライザー)があると、歩きながらでもブレの少ないプロのような映像が撮影できます。安定した映像は、視聴者にとって見やすい動画の基本です。
クリアな音声を録るための外部マイク
動画の質は、映像だけでなく音声も重要です。カメラの内蔵マイクは、周囲の雑音を拾いやすく、音質もあまり良くありません。クリアな音声を録るためには、外部マイクの使用が強く推奨されます。インタビューならピンマイク、環境音を含めて録りたいならショットガンマイクなど、用途に合わせて選びましょう。
長時間撮影に備えるバッテリーとメモリーカード
動画撮影は静止画撮影よりもバッテリーの消耗が激しいです。予備のバッテリーを複数用意しておくと安心です。「一眼レフ 動画 30分以上」のような長時間の撮影では、バッテリー切れで撮影が中断してしまうことを避けられます。また、動画はファイルサイズが大きいため、大容量で書き込み速度の速いメモリーカード(SDカードなど)が必要です。UHSスピードクラス3(U3)やビデオスピードクラスV30以上のものがおすすめです。
【目的別】おすすめの一眼レフカメラ

最後に、目的別におすすめの一眼レフカメラのタイプを紹介します。「一眼レフ 動画 おすすめ 安い」モデルから、本格的な撮影に対応できるモデルまで様々です。
初心者向け:安価で使いやすいモデル
初めて一眼レフで動画を撮る方には、エントリークラスやミドルクラスのモデルがおすすめです。比較的安価で、操作も分かりやすい機種が多くあります。APS-Cサイズのセンサーを搭載したモデルは、小型軽量で扱いやすいのがメリットです。最近のエントリーモデルでも、4K動画撮影に対応している機種が増えています。「一眼レフ 動画撮影 おすすめ」として、まずはこれらのモデルから検討してみると良いでしょう。
本格的な動画制作向けモデル
より高画質な映像や、高度な編集を前提とした本格的な動画制作を目指すなら、フルサイズセンサーを搭載したミドルクラス以上のモデルがおすすめです。高感度性能やダイナミックレンジが広く、より表現力豊かな映像が撮影できます。Log撮影に対応したモデルなら、カラーグレーディングの自由度も高まります。ただし、価格は高めになり、レンズなどの周辺機材も高価になる傾向があります。
動画撮影しながら写真も撮りたい方向け
「一眼レフ 動画撮りながら写真」も撮りたいという方には、動画撮影中の静止画切り出し機能があるモデルや、高速な連写性能を持つモデルが便利です。また、動画と静止画で設定を独立して記憶できるカスタムモードがあると、切り替えがスムーズに行えます。多くの現行モデルでは、動画撮影中でもシャッターボタンを押せば静止画を記録できますが、画質やアスペクト比が制限される場合があるので、仕様を確認しましょう。
まとめ
一眼レフカメラを使えば、スマートフォンでは表現できないような、高画質で印象的な動画を撮影することができます。最初は設定や機材選びに戸惑うかもしれませんが、基本的なポイントを押さえれば、誰でも綺麗な動画を撮ることが可能です。
この記事で紹介した設定や撮り方のコツ、機材選びのポイントを参考に、ぜひ一眼レフでの動画撮影にチャレンジしてみてください。撮影した動画を編集する際には、【2025年最新】動画編集の始め方完全ガイド!無料ソフト/アプリからAI活用までPC・スマホ別に解説の記事も役立つでしょう。あなたの動画制作が、より豊かで楽しいものになることを願っています。
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