動画キャプチャ完全ガイド:Windows/Mac/スマホ対応の無料・高画質ツール紹介

AIMOV(エアモブ)編集部です。パソコンやスマートフォンの画面操作を記録したい、ゲームプレイを録画したい、オンライン会議の内容を保存したいなど、様々な場面で「動画キャプチャ」の必要性を感じることはありませんか?Windows 10やWindows 11、Mac、さらにはiPhoneやAndroidといったスマホでも、手軽に画面を録画する方法は数多く存在します。この記事では、初心者の方でも安心して使えるように、各OS標準の機能から無料で高機能なフリーソフト、アプリまで、動画キャプチャの方法とツールの選び方を徹底解説します。あなたの目的に合った最適な動画キャプチャ方法を見つけるお手伝いができれば幸いです。

この記事のサマリー

  • Windows、Mac、スマホ(iPhone/Android)それぞれの動画キャプチャ方法を解説。
  • OS標準機能から、無料で使えるおすすめの動画キャプチャソフト・アプリを紹介。
  • 動画キャプチャツールの選び方のポイントと、利用シーンに合わせた活用法を提案。

動画キャプチャとは?基本とメリット・デメリット

デスク上のパソコンとノート

動画キャプチャとは、パソコンやスマートフォンの画面に表示されている内容を、そのまま動画ファイルとして記録(録画)する技術のことです。スクリーンキャスト、画面録画、スクリーンレコーディングなどとも呼ばれます。単に画面を記録するだけでなく、マイクからの音声入力やシステム音声(PC内部の音)も同時に記録できるツールが多く、様々な用途で活用されています。

動画キャプチャの主なメリット

動画キャプチャを活用することで、多くのメリットが得られます。まず、操作手順の説明が非常に分かりやすくなる点が挙げられます。ソフトウェアの使い方や複雑な設定方法などを、口頭や文章だけで説明するよりも、実際の画面を見せながら解説する方が格段に伝わりやすくなります。また、オンラインセミナーや会議の内容を記録しておけば、後で見返したり、参加できなかった人と共有したりするのに便利です。さらに、ゲーム実況動画の作成や、ウェブサイト上で発生した不具合の報告など、エンターテイメントからビジネスまで幅広い分野で役立ちます。

動画キャプチャの注意点・デメリット

便利な動画キャプチャですが、いくつか注意点もあります。まず、録画する内容によっては著作権やプライバシー権を侵害する可能性があることです。例えば、有料の動画配信サービスやオンラインライブなどを無断で録画し、配布・公開する行為は違法となります。個人的な利用であっても、規約で禁止されている場合があるので注意が必要です。また、高画質で長時間の録画を行うと、パソコンやスマホのストレージ容量を大きく消費します。さらに、録画中はデバイスのリソース(CPUやメモリ)を使用するため、動作が重くなる可能性も考慮する必要があります。適切なツール選びと設定が重要になります。

動画編集の基本から学びたい方は、「【2025年最新】動画編集の始め方完全ガイド!無料ソフト/アプリからAI活用までPC・スマホ別に解説」の記事も参考にしてみてください。

Windowsでの動画キャプチャ方法 (Windows 10 / Windows 11)

ノートパソコンを開いて作業する人

Windows 10およびWindows 11には、標準で動画キャプチャ機能が搭載されています。特別なソフトをインストールしなくても、手軽に画面録画を開始できるのが魅力です。ここでは、標準機能の使い方と、より高機能な無料ツールを紹介します。

標準機能「Xbox Game Bar」の使い方

Windows 10/11に標準搭載されている「Xbox Game Bar」は、元々はゲームプレイの録画を想定した機能ですが、アプリケーションのウィンドウなど、ゲーム以外の画面も録画できます。使い方は非常に簡単です。

  1. 録画したいウィンドウをアクティブ(選択された状態)にします。
  2. キーボードの [Windows]キー + [G]キー を同時に押して、Xbox Game Bar を起動します。
  3. 画面左上にある「キャプチャ」ウィジェットの録画ボタン(●)をクリックすると録画が開始されます。(ショートカットキー: [Windows]キー + [Alt]キー + [R]キー)
  4. 録画を終了したい場合は、画面右上に表示される録画ステータスの停止ボタン(■)をクリックします。

録画された動画は、デフォルトでは「PC」>「ビデオ」>「キャプチャ」フォルダにMP4形式で保存されます。手軽さが魅力ですが、デスクトップ全体やファイルエクスプローラーは直接録画できないなどの制限もあります。

おすすめ無料動画キャプチャソフト (Windows向け)

標準機能だけでは物足りない、もっと高画質で録画したい、録画範囲を細かく指定したい、といった場合には、無料の動画キャプチャソフトの利用がおすすめです。「動画キャプチャ windows10 フリー」で検索すると多くのソフトが見つかりますが、ここでは特におすすめのものをいくつか紹介します。

  • OBS Studio: 高機能でカスタマイズ性が非常に高い、定番の無料ソフトです。ライブ配信機能も備えており、ゲーム実況者などに広く利用されています。多機能な分、最初は少し設定が難しく感じるかもしれませんが、本格的な動画キャプチャを行いたい方には最適です。
  • Bandicam (無料版): 高画質での録画に定評があり、動作も比較的軽いソフトです。無料版では録画時間に制限(10分)があり、ロゴが表示されますが、手軽に高品質な録画を試したい方におすすめです。
  • ApowerREC (無料版): シンプルなインターフェースで初心者でも使いやすいソフトです。録画範囲の指定や予約録画など、基本的な機能は揃っています。無料版には機能制限があります。

これらのソフトは、多くの場合、録画だけでなく簡単な編集機能を備えていることもあります。無料で使える動画編集ソフトについては、「無料で使える動画編集ソフト・アプリ完全ガイド2025【PC/スマホ対応】」で詳しく解説しています。

Windows 11の新機能「Snipping Tool」での録画

Windows 11では、従来のスクリーンショットツール「Snipping Tool」に画面録画機能が追加されました。Xbox Game Barよりもさらに手軽に、指定した範囲の画面録画が可能です。まだプレビュー段階の機能ですが、今後のアップデートで正式機能となることが期待されています。簡単な操作説明動画などを作成する際に便利でしょう。

Macでの動画キャプチャ方法

MacBookとiPhoneが置かれたデスク

Mac (macOS) にも、標準で高機能な動画キャプチャ機能が搭載されています。Windowsと同様に、追加のソフトなしで画面録画が可能です。

標準機能「スクリーンショットツールバー」の使い方

macOS Mojave以降では、「スクリーンショットツールバー」を使って簡単に画面全体の録画や、選択した範囲のみの録画ができます。

  1. キーボードの [Shift] + [Command] + [5] を同時に押して、スクリーンショットツールバーを表示します。
  2. ツールバーに表示される録画ボタン(画面全体を録画、または選択部分を録画)をクリックします。
  3. 「オプション」メニューで、マイク音声の収録有無や保存先などを設定できます。
  4. 「収録」ボタンをクリックすると録画が開始されます。
  5. 録画を停止するには、メニューバーに表示される停止ボタン(■)をクリックするか、[Command] + [Control] + [Esc]キーを押します。

録画された動画は、デフォルトではデスクトップにMOV形式で保存されます。非常に直感的で使いやすい機能です。

標準機能「QuickTime Player」での録画

macOSに標準でインストールされている「QuickTime Player」にも、画面録画機能があります。

  1. 「アプリケーション」フォルダから QuickTime Player を起動します。
  2. メニューバーの「ファイル」>「新規画面収録」を選択します。
  3. スクリーンショットツールバーと同様の録画コントロールが表示されるので、上記の手順で録画を開始・停止します。

QuickTime Playerは、iPhoneやiPadの画面をMacにミラーリングして録画する機能も備えており、iOSデバイスの操作デモ動画作成などに便利です。

おすすめ無料動画キャプチャソフト (Mac向け)

Macの標準機能は優秀ですが、より高度な設定や編集機能が必要な場合は、サードパーティ製のソフトを検討しましょう。

  • OBS Studio: Windows版と同様に、Macでも定番の無料高機能ソフトです。
  • Kap: オープンソースで開発されている、シンプルで使いやすい無料の画面録画ツールです。GIFアニメーションでの保存も可能です。
  • VLC Media Player: 本来はメディアプレイヤーですが、画面キャプチャ機能も搭載しています。やや設定が分かりにくいかもしれませんが、既にVLCをインストールしている場合は試してみる価値があります。

Macでの動画編集には、標準搭載のiMovieや高機能なFinal Cut Proなどがあります。iMovieの使い方は「iMovie完全ガイド:使い方から文字入れ、音楽挿入、保存まで徹底解説【2025年最新版】」、Final Cut Proについては「Final Cut Pro完全ガイド:価格、購入方法、使い方、推奨スペックまで徹底解説【2025年最新】」で詳しく解説しています。

スマホでの動画キャプチャ方法 (iPhone / Android)

スマートフォンを操作する手元

スマートフォン(スマホ)でも、特別なアプリをインストールすることなく、標準機能で簡単に画面を録画できます。iPhoneとAndroidそれぞれの方法を見ていきましょう。

iPhoneでの画面録画方法

iPhone (iOS) には「画面収録」という標準機能があります。

  1. 「設定」アプリ >「コントロールセンター」を開き、「画面収録」の横にある「+」ボタンをタップして、コントロールセンターに追加します。(既に追加済みの場合は不要)
  2. コントロールセンターを開きます。(Face ID搭載モデルは画面右上隅から下にスワイプ、ホームボタン搭載モデルは画面下端から上にスワイプ)
  3. 画面収録ボタン(二重丸のアイコン)をタップすると、3秒のカウントダウン後に録画が開始されます。
  4. マイク音声を同時に録音したい場合は、画面収録ボタンを長押しし、「マイク」をオンにしてから「収録を開始」をタップします。
  5. 録画を停止するには、画面上部の赤いステータスバー(または時計表示)をタップし、「停止」を選択するか、再度コントロールセンターを開いて画面収録ボタンをタップします。

録画された動画は「写真」アプリに保存されます。iPhoneの操作説明やアプリの紹介動画などを手軽に作成できます。

Androidでの画面録画方法

Android 11以降のバージョンでは、標準で「スクリーンレコード」機能が搭載されています。

  1. 画面上部から下にスワイプして、クイック設定パネルを表示します。(機種によっては2回スワイプが必要)
  2. 「スクリーンレコード」または「画面録画」といったタイルを探してタップします。(見当たらない場合は、編集機能でタイルを追加してください)
  3. 録画開始前に、マイク音声やデバイス音声の録音設定、画面上のタップ操作を表示するかどうかなどを選択できる場合があります。
  4. 「開始」ボタンなどをタップすると録画が始まります。
  5. 録画を停止するには、通知パネルを開いて録画通知の「停止」をタップするか、クイック設定パネルのスクリーンレコードタイルを再度タップします。

録画された動画は、通常「フォト」アプリや「ギャラリー」アプリなどに保存されます。Android端末でも簡単に画面キャプチャが可能です。ただし、Androidのバージョンやメーカーによっては、標準機能の有無や操作方法が異なる場合があります。標準機能がない、または機能が不十分な場合は、Google Playストアから動画キャプチャアプリをインストールしましょう。「AZ スクリーン レコーダー」などが人気です。

スマホで撮影・キャプチャした動画の編集には、無料アプリも多数あります。「【2025年最新】無料動画編集アプリおすすめランキング!初心者向け選び方&iPhone/Android別紹介」や、人気のCapCutについては「CapCut完全ガイド:パソコン版・ウェブ版の使い方から危険性、商用利用まで徹底解説」もご参照ください。

動画キャプチャツールの選び方と比較

複数のデバイスが並んだモダンなワークスペース

ここまでOS標準の機能や無料ツールを紹介してきましたが、世の中には非常に多くの動画キャプチャツールが存在します。どれを選べば良いか迷ってしまう方のために、選定のポイントを解説します。

無料ツールと有料ツールの違い

無料ツールでも基本的な画面録画は十分に可能ですが、有料ツールにはさらに高度な機能やメリットがあります。

  • 無料ツール:
    • メリット: コストがかからない、基本的な機能は十分。
    • デメリット: 録画時間や解像度に制限がある場合がある、ロゴ(ウォーターマーク)が表示されることがある、高度な編集機能や予約録画機能がない場合がある、サポートが限定的。
  • 有料ツール:
    • メリット: 機能制限がない、高画質・高フレームレートでの録画が可能、高度な編集機能(カット、テロップ挿入など)、予約録画、カーソル効果、充実したサポート。
    • デメリット: コストがかかる。

まずは無料ツールやOS標準機能から試してみて、機能に不足を感じたら有料ツールを検討するのが良いでしょう。特にビジネス用途や、高品質なコンテンツ作成を目指す場合は、有料ツールへの投資も有効です。

選定ポイント①:対応OSとデバイス

当然ですが、使用しているデバイスのOS(Windows, Mac, iOS, Android)に対応しているツールを選ぶ必要があります。Windows専用、Mac専用のソフトもあれば、マルチプラットフォーム対応のものもあります。スマホアプリも同様です。

選定ポイント②:録画機能(範囲指定、解像度、フレームレート)

どのような録画を行いたいかによって、必要な機能は異なります。

  • 録画範囲: 全画面、特定のウィンドウ、指定した領域など、柔軟に選択できるか。
  • 解像度: フルHD (1920×1080) や4Kなど、必要な解像度で録画できるか。
  • フレームレート (fps): 滑らかな映像(特にゲームなど)を記録したい場合は、60fps以上に対応しているか。
  • 音声収録: システム音声、マイク音声の両方を同時に、または個別に録音できるか。

これらの機能が、自分の目的に合っているかを確認しましょう。高画質なゲーム実況には高いフレームレートが求められます。

選定ポイント③:付加機能(編集、予約録画、ライブ配信など)

単なる録画だけでなく、付加機能が必要かどうかも検討ポイントです。

  • 編集機能: カット、トリミング、テキスト挿入、図形描画などの簡単な編集ができるか。
  • 予約録画: 指定した時間に自動で録画を開始・終了できるか。オンラインセミナーの録画などに便利です。
  • カーソル効果: マウスカーソルを目立たせたり、クリック箇所を分かりやすく表示したりできるか。チュートリアル動画作成に役立ちます。
  • ライブ配信: YouTube LiveやTwitchなどに直接配信できる機能があるか。

最近では、AIを活用して編集作業を効率化するツールも登場しています。「AI動画編集で作業を自動化!無料ツール・アプリからソフトまで徹底比較【2025年最新】」の記事も参考になるでしょう。

まとめ:目的に合った動画キャプチャツールを見つけよう

この記事では、Windows、Mac、iPhone、Androidといった主要なプラットフォームにおける動画キャプチャの方法について、OS標準機能から無料・有料ツールまで幅広く解説しました。動画キャプチャ windows10動画キャプチャ mac動画キャプチャ スマホ など、お使いの環境に合わせて様々な選択肢があります。

簡単な操作説明であればOS標準機能で十分な場合が多いですが、ゲーム実況、高品質なチュートリアル作成、ビジネスでの利用など、目的に応じて求められる機能は異なります。動画キャプチャ 無料 ツールも高機能なものが増えていますが、必要であれば有料ツールの導入も検討しましょう。

録画範囲、画質、フレームレート、音声収録、編集機能、対応OSなどを比較検討し、あなたにとって最適な動画キャプチャツールを見つけてください。この記事が、その一助となれば幸いです。

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