AIMOV(エアモブ)編集部です。スマートフォンやカメラで動画を撮影した際、「再生してみたら横向きになっていた」「上下逆さまだった」という経験はありませんか?せっかく撮った動画が意図しない向きだと、視聴しづらいだけでなく、編集や共有もスムーズにいきません。この記事では、Windows 11やAndroid、iPhoneなど、お使いのデバイスやPCで動画を簡単に回転させ、正しい向きで保存する方法を詳しく解説します。無料のツールやオンラインサービスも紹介するので、特別なソフトがなくても大丈夫。動画の向き問題をサクッと解決しましょう。
この記事のサマリー
- Windows、Mac、iPhone、Androidの標準機能や無料アプリ/ソフトを使った動画の回転・保存手順を解説します。
- 特別なソフト不要で、ブラウザ上で手軽に動画を回転できるオンラインツールを紹介します。
- 動画を回転させる際の画質劣化の注意点や、90度以外の回転、保存形式についても触れています。

なぜ動画の向きがおかしくなる?主な原因と回転の必要性
動画の向きが意図せず変わってしまうのには、いくつかの原因が考えられます。原因を知ることで、今後の撮影で気をつけるべき点も見えてくるでしょう。そして、なぜ回転させる必要があるのか、その理由も明確にしておきましょう。
撮影時のスマートフォンの持ち方や角度
最も一般的な原因は、撮影開始時のスマートフォンの向きです。多くのスマートフォンは、内蔵されたジャイロセンサーで端末の向きを検知し、動画の向きを自動で決定します。しかし、撮影開始の瞬間に端末が水平に近い状態だったり、不安定な持ち方をしていたりすると、センサーが正確に縦横を認識できず、意図しない向きで記録されてしまうことがあります。特に、急いで撮影を開始した場合などに起こりやすい現象です。
アプリや再生ソフトの互換性の問題
特定のアプリで撮影したり、特定の再生ソフトで動画を視聴したりする際に、動画の向き情報(メタデータ)が正しく解釈されず、回転して表示されるケースもあります。ファイル自体は正しい向きで保存されていても、ソフトウェア側の問題で表示がおかしくなるパターンです。この場合、他の再生ソフトやデバイスで試すと正常に表示されることもあります。
動画を回転させる必要性とは?
動画の向きが正しくないと、単に見づらいだけでなく、様々なデメリットが生じます。まず、視聴体験が著しく低下します。首を傾けたり、デバイスを持ち替えたりする必要があり、ストレスを感じさせてしまいます。また、SNSや動画共有サイトにアップロードする際、意図しない向きのままでは見栄えが悪く、視聴者から敬遠される可能性もあります。さらに、動画編集を行う際にも、向きが異なると編集作業が非常にやりにくくなります。これらの理由から、動画は正しい向きに回転させてから視聴・共有・編集することが重要です。

【PC編】Windows/Macで動画を回転させる方法
パソコンで動画を回転させる方法は多岐にわたります。OS標準の機能を使う方法から、無料の動画編集ソフトを利用する方法まで、ご自身の環境や目的に合わせて選択できます。ここでは、WindowsとMacそれぞれの代表的な方法を紹介します。
Windows 11/10 で動画を回転・保存する
Windowsユーザーであれば、特別なソフトをインストールしなくても動画を回転できます。
フォト アプリを利用する (Windows 10/11)
Windowsに標準搭載されている「フォト」アプリは、簡単な動画編集機能も備えています。
- 回転させたい動画ファイルを右クリックし、「プログラムから開く」>「フォト」を選択します。
- フォトアプリで動画が開いたら、画面上部(または下部)の編集ボタン(鉛筆アイコンなど)をクリックし、「編集」や「トリミング」などのメニューを探します。
- 編集画面内に「回転」ボタン(円形の矢印アイコン)があるので、クリックするたびに動画が90度ずつ回転します。
- 正しい向きになったら、「コピーを保存」や「名前を付けて保存」を選択して、回転させた動画を新しいファイルとして保存します。これで「動画回転 windows11 保存」も簡単に行えます。
特に「動画 90度回転 windows10」や「動画回転 windows11」を探している方には、最も手軽な方法の一つです。
Clipchamp を利用する (Windows 11標準搭載、Windows 10でも利用可)
Microsoftの無料動画編集ソフト「Clipchamp」も、動画回転に活用できます。より高度な編集も可能です。
- Clipchampを起動し、新しいプロジェクトを作成します。
- 回転させたい動画ファイルをインポートします。
- タイムラインに動画クリップを配置し、選択状態にします。
- プレビュー画面の横や上部にある「回転」ボタンをクリックして、向きを調整します。
- 編集が完了したら、エクスポート(保存)します。
Clipchampは無料で使える動画編集ソフトとしても人気があります。
Mac で動画を回転・保存する
Macユーザーも、標準搭載のアプリケーションで簡単に動画を回転できます。
QuickTime Player を利用する
Macに標準でインストールされているQuickTime Playerは、動画の再生だけでなく簡単な編集機能も持っています。
- 回転させたい動画ファイルをQuickTime Playerで開きます。
- メニューバーの「編集」から「左へ回転」または「右へ回転」を選択します。
- 正しい向きになったら、メニューバーの「ファイル」から「書き出す」または「保存」を選択して保存します。上書き保存ではなく、別名で保存するのがおすすめです。
iMovie を利用する
より本格的な編集も可能な無料ソフトiMovieでも、動画の回転は簡単です。
- iMovieを起動し、新規プロジェクトを作成して動画ファイルを読み込みます。
- タイムライン上の動画クリップを選択します。
- プレビュー画面の上部にある「クロップ」ボタンをクリックします。
- クロップ調整画面の右上に表示される「右へ回転」または「左へ回転」ボタンをクリックします。
- 編集が完了したら、プロジェクトを書き出して動画ファイルとして保存します。
iMovieの詳しい使い方については、「iMovie完全ガイド:使い方から文字入れ、音楽挿入、保存まで徹底解説【2025年最新版】」も参考にしてください。
無料の動画編集ソフトを利用する
OS標準機能以外にも、多くの無料動画編集ソフトで回転機能が提供されています。例えば、「Avidemux」や「Shotcut」などは、多機能でありながら無料で利用でき、動画の回転も簡単に行えます。これらのソフトを使えば、回転だけでなく、カット編集やエフェクト追加なども可能です。自分の編集スタイルに合ったソフトを見つけることが大切です。「【2025年最新】動画編集の始め方完全ガイド!無料ソフト/アプリからAI活用までPC・スマホ別に解説」の記事も、ソフト選びの参考になるでしょう。

【スマホ編】iPhone/Androidで動画を回転させる方法
スマートフォンで撮影した動画は、そのままスマホ上で回転させるのが最も手軽です。iPhone、Androidともに標準機能や無料アプリで対応可能です。
iPhone で動画を回転・保存する
iPhoneユーザーは、標準の「写真」アプリで簡単に動画を回転できます。
- 「写真」アプリを開き、回転させたい動画を選択します。
- 画面右上の「編集」をタップします。
- 編集画面の下部にある「切り取り/回転」アイコン(四角と矢印が組み合わさったアイコン)をタップします。
- 画面左上にある「回転」ボタン(左向きの矢印がついた四角いアイコン)をタップするたびに、動画が90度ずつ左に回転します。
- 正しい向きになったら、画面右下のチェックマーク「完了」をタップして保存します。元の動画に上書き保存される点に注意してください。
この方法は「動画回転 iphone」を探している場合に最適です。
Android で動画を回転・保存する
Androidスマートフォンの場合、機種やメーカーによって標準アプリは異なりますが、「Google フォト」アプリを使えば多くのデバイスで同様の操作が可能です。
Google フォトを利用する
Google フォトは多くのAndroid端末にプリインストールされているか、無料でインストールできます。
- 「Google フォト」アプリを開き、回転させたい動画を選択します。
- 画面下部の「編集」をタップします。
- 編集メニューの中から「切り抜き」または「Crop」を探してタップします。
- 回転アイコン(円形の矢印アイコン)が表示されるので、タップするたびに90度ずつ回転します。
- 正しい向きになったら、「コピーを保存」または「完了」をタップして保存します。「動画回転 android」はこの方法で簡単に実現できます。
その他の写真・ギャラリーアプリ
お使いのAndroid端末に標準搭載されている「ギャラリー」アプリなどにも、動画の回転機能が含まれている場合があります。基本的な操作はGoogle フォトと似ており、「編集」メニューから「回転」を探すことで対応できることが多いです。
無料の動画編集アプリを利用する
より高度な編集も行いたい場合や、標準アプリに回転機能がない場合は、無料の動画編集アプリを利用するのも良いでしょう。「CapCut」や「VLLO」などの人気アプリには、直感的なインターフェースで動画を回転させる機能が搭載されています。これらのアプリを使えば、回転だけでなく、BGM追加やテロップ挿入なども可能です。「【2025年最新】無料動画編集アプリおすすめランキング!初心者向け選び方&iPhone/Android別紹介」で様々なアプリを比較検討できます。

【オンラインツール編】ブラウザだけで動画を回転させる方法
ソフトウェアのインストール不要で、インターネット環境とブラウザさえあれば利用できるのがオンラインの動画回転ツールです。手軽に試せる反面、利用にはいくつか注意点もあります。
オンライン動画回転ツールのメリット
オンラインツールの最大のメリットは、手軽さとプラットフォームを選ばない点です。WindowsでもMacでも、あるいはLinuxでも、ブラウザが動作すれば利用できます。ソフトウェアをインストールする手間がなく、一時的に動画を回転させたい場合に非常に便利です。「動画回転 オンライン」や「動画回転 ブラウザ」で検索すると、多くのサービスが見つかります。
代表的な無料オンラインツール紹介
無料で利用できるオンライン動画回転ツールは多数存在します。
- Adobe Expressの動画回転ツール: 有名なAdobeが提供する無料ツール。簡単な操作で動画を回転できます。
- Clideo: 動画回転に特化したシンプルなインターフェースが特徴。多くのフォーマットに対応しています。
- Aconvert: 動画変換サイトの一部として回転機能を提供。様々なファイル操作が可能です。
これらのツールは、基本的に動画ファイルをアップロードし、回転角度を選択して、処理後のファイルをダウンロードするという流れで利用します。
オンラインツール利用時の注意点
手軽なオンラインツールですが、利用には注意が必要です。
- セキュリティ: 動画ファイルを外部のサーバーにアップロードするため、機密性の高い動画やプライベートな動画の利用は慎重に判断する必要があります。信頼できるサービスを選ぶことが重要です。
- ファイルサイズ制限: 無料プランでは、アップロードできる動画のファイルサイズや時間に制限がある場合が多いです。長尺の動画や高画質な動画は処理できない可能性があります。
- 処理時間: ファイルサイズやサーバーの混雑状況によっては、アップロードや処理、ダウンロードに時間がかかることがあります。
- 画質: ツールによっては、再エンコードによって画質が劣化する可能性があります。画質を維持したい場合は、設定を確認するか、PCソフトの利用を検討しましょう。
- 広告やウォーターマーク: 無料ツールの場合、サイト上に広告が多く表示されたり、出力した動画にサービスのロゴ(ウォーターマーク)が入ったりすることがあります。
これらの点を理解した上で、「動画回転 無料」のオンラインツールを活用しましょう。

動画回転時の注意点とよくある質問
動画を回転させる際には、いくつか知っておきたい注意点や、疑問に思う点があるかもしれません。ここでは、画質劣化の問題や保存形式、回転できない場合の対処法などについて解説します。
回転させると画質は劣化する?
動画を回転させて保存する際、多くのツールでは「再エンコード」という処理が行われます。これは動画データを再圧縮するプロセスであり、設定によっては画質が元の動画よりも劣化する可能性があります。特に、オンラインツールや一部の無料ソフトでは、ファイルサイズを抑えるために圧縮率が高く設定されている場合があります。画質劣化を最小限に抑えたい場合は、以下の点を考慮しましょう。
- 可逆回転(ロスレス回転)に対応したツールを選ぶ: 一部の高度な動画編集ソフトや専門ツールでは、再エンコードせずに回転情報(メタデータ)だけを変更する「可逆回転」が可能です。ただし、対応しているソフトや再生環境が限られます。
- 高画質設定で書き出す: PCの動画編集ソフトなどでは、書き出し(エクスポート)時にビットレートなどの品質設定を調整できます。高画質設定を選ぶことで、劣化を抑えられますが、ファイルサイズは大きくなります。
「動画回転 保存」を行う際は、画質とファイルサイズのバランスを考慮することが大切です。場合によっては、AIで動画を高画質化するツールの利用も検討できます。
回転後の保存形式はどうすればいい?
回転させた動画を保存する際のファイル形式は、一般的に広く使われているMP4 (H.264コーデック) を選択しておけば、ほとんどのデバイスやプラットフォームで問題なく再生・共有できます。元の動画形式が特殊なものでない限り、MP4で保存するのが無難です。オンラインツールやアプリによっては、保存形式を選べない場合もあります。
90度以外の角度に回転させることはできる?
この記事で紹介した標準機能や多くの簡易ツールは、基本的に90度単位(90度、180度、270度)での回転に対応しています。もし、微妙な角度調整(例: 5度だけ傾けるなど)を行いたい場合は、より高機能な動画編集ソフトが必要になります。Adobe Premiere Pro (Adobe Premiere Pro完全ガイド参照) やFinal Cut Pro (Final Cut Pro完全ガイド参照)、あるいは無料ソフトのDaVinci Resolveなどでは、自由な角度での回転が可能です。
動画が回転できない・反映されない場合は?
ツールを使っても動画が回転できない、または回転させたはずなのに再生すると元に戻ってしまう場合は、以下の点を確認してみてください。
- ファイルの破損: 動画ファイル自体が破損している可能性があります。他のプレイヤーで再生できるか確認しましょう。
- 特殊なコーデック: 動画が特殊なコーデックで圧縮されている場合、ツールが対応していない可能性があります。汎用的な形式(MP4など)に変換してから試すと解決することがあります。
- ソフトウェアのバグ: 使用しているツールやアプリに一時的な不具合が発生している可能性も考えられます。アプリやPCを再起動したり、ツールをアップデートしたり、別のツールを試したりしてみましょう。
- キャッシュの問題: プレイヤーが古いキャッシュ情報を読み込んでいるために、回転が反映されていないように見える場合があります。プレイヤーのキャッシュをクリアするか、別のプレイヤーで再生を確認してみてください。
これらの対処法を試しても解決しない場合は、動画ファイル自体に問題があるか、より専門的な知識が必要になる可能性があります。
この記事で紹介した方法を参考に、お使いの環境に合わせて最適な動画回転方法を見つけてください。正しい向きの動画は、視聴体験を向上させ、編集や共有をスムーズにします。諦めずに適切なツールを選べば、動画の向き問題は必ず解決できます。
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